無錫:去年、1万余カップルが離婚―新記録

 無錫市民政局結婚登録部門の情報によると、去年の結婚登録者数は約4万組、離婚者数は10900組であった。これは前年と比べ、結婚した人は4000組近く少なく、反対に離婚した人は2000組も増加し、歴史的な記録となった。

 最近数年間の統計を見ると、無錫市の結婚登録者数が最も多いのは2006年の約4万4500組で、2009年には4万4000組に下がり、2010年には4万組が結婚証を受け取っただけで、前年度比で1割も減った。反対に、強い決意で「吉日」を選んで結婚をした人が、原因は分らないが、離婚してしまう人が多くなった。

 「離婚証明は手数料9元で発行」となっている。このため、当事者は気安く離婚に同意するのだ。結婚しては離婚し、離婚しては結婚する。ひょっとすると、この離婚手数料の安さが離婚の主要な原因ではないだろうか、と思えて来る。

 専門家の分析では、社会の価値観が多様化し、結婚に対して解放的な気持ちを持つようになった。これが離婚する人の数が増加する原因の一つである。

 結婚登録所の統計で分ることは、これら離婚したカップルの中に、2010年に離婚し、再び復縁した人が相当数あることだ。

 離婚の原因を分析すると、最近2年内に制定された「家屋の取り壊しと引っ越しの政策」と関係があるかも知れない。去年、新たに制定された「家屋購入貸付政策」が一部の人々にニセの離婚証明を使って家屋購入貸付金を受け取らせた可能性がある。

(2011.1.5. 新華ネット 日本語訳:陶園路)