インターネット詐欺に関する注意喚起

無錫日商倶楽部会員企業各位

 

いつも大変お世話になっております。

さて、会員の方(無錫市在住)で、インターネットによる詐欺犯罪が発生した旨の報告を事務局に受けましたので、注意喚起を含めて展開させて頂きます。

 

【経緯】

宝を名乗る女性から電話があり、「宝側の系統の問題で、あなたの口座分が凍結されている。決済が出来ないので、今日中に一旦返金、再度支払いの手続をお願いしたい。」との依頼あり。

 

先方は、微信でのやり取りを要望したが、「携帯SMSしか知らない。」と伝え、SMSからのやり取りを開始。

 

SMSでのやり取りで、下記ホームページから、偽宝「退款」ページにて返金口座を登録。この際に、保有している銀行口座に関する情報(パスワードを含む)を開示。 https://bmw.thcfotz.com/

 

この登録により、ネットバンキング(地場銀行口座)から次々と引き出されてしまい、全額おろされてしまった結果に至ったもの。

 

今回のケースは、淘宝を名乗る女性から受けた電話が中国語であり、被害を受けた方が必ずしも全て中国語を理解できない為、住んでいるフロント(受付)担当者を介在して手続を行ったこと。フロント担当者は顧客(被害者)からの要望に応じて、言われる通りに処理する一方で、被害者は日頃からフロント担当者と親しく、信頼関係も築いており、SMSから次々を指示を受けた内容をフロント担当者が訳してくれる通りに手続を行い、口座情報を開示してしまったこと。

 

【ご注意対応策】

怪しい電話には出ないこと。もしくは中国語で話してきても、見知らぬ人を安易に信用しないこと。

 犯罪手口は多様であり且つ巧妙となってきております。今回のケースでは、偽淘宝サイトのアドレスにはtaobaoの文字がないのに、開くと「淘宝」のロゴとともに、「退款」ページにジャンプしたような錯覚に陥るように巧妙にできています。

 

安易に信用してはいけなかったこと。又、現金振込みを行う為に、偽淘宝サイトでの口座情報及び銀行のパスワード入力(開示)は必 要なく、 パスワード入力は唯一取引されている銀行のインターネットバンキングでの対応となります。

 

おかしいと気付いた時点ですぐに取引されている銀行に連絡の上、臨時の口座閉鎖措置を取ること。

 

万が一の為に、一回の振込み限度額を確認の上、少額設定にしておくこと。

 (インターネットバンキングにて簡単に手続が可能です)

尚、被害に合われた場合には、必ず公安局に被害の事実を届け出ててください。

 

 

無錫日商倶楽部 事務局長 神崎純一